私でも何か出来ることはないかと模索する日々が続きました。
そして出会ったのが、「セレナイト」の研修であり、さとう桜子先生でした。
安藤 洋子(東京都)
私は幼少の頃から、弱い立場にいる人たちの力になりたい、という漠然とした想いがありました。
仕事の合間に、不登校児支援のボランティアを続けながら、それなりに充実した生活を送っていましたが、
40歳を過ぎた頃、原因不明の難病を発症し、長い入院生活を送ることに。 今思うとそれこそが転機だったのかな、と思います。
その数年後には、合併症である癌に罹患し、明日の命もわからない、と主治医に言われたことも。
不思議なのですが、辛い治療を続けながら、私が目を向けたのは「医療」という行為。 客観的に医療従事者、患者さんやそのご家族を観察する毎日。 生きることだったり、死であったり看取りだったり。 変な言い方かもしれませんが、その数か月、本当に充実していたのです。
「緩和ケアー」について学びたい、と思いましたが、医療従事者ではない私はそれ以上踏み込むことも出来ません。
私でも何か出来ることはないかと模索する日々が続きました。 そして出会ったのが、「セレナイト」の研修であり、さとう桜子先生でした。
こういうアプローチなら、私にも可能かも!エステの仕事に従事していた事も、受講を決意する後押しとなりました。
研修プログラムは大変濃い内容で、日頃使ってない脳の回路をフル回転、集中力が切れないように頑張りましたが、自分の能力の低さに愕然とした記憶があります。
先生の熱量、圧、に圧倒されっぱなしで、こういう感覚は本当に久しぶりでした。 間接的であれ、「命」に携わる、ということは、生半可な決意では許されない、と思い知った研修だったと思います。
現在、母の介護に忙殺されておりますが、学んだことを実践する場だと思っています。
最初からうまくはいきませんが、力になりたい、寄り添いたい、という気持ちが身体の芯の部分にある限りは大丈夫だと思っています。
私に出来ることをこれからもやっていきたい、と、思いを新たにしています。